大人数の飲み会が出来なくって久しい。
ちょこちょこ飲みにも行っているが、5人以下の飲み会だけである。
高知県は感染者数が落ち着いてきており、国や県からの制限が大幅に緩和されている。
そろそろなんじゃないか?
もういいんじゃないか?
多くの人はそう思っている。
しかし、先陣切って飲み会をひらくのには抵抗があるようで、僕の働く業界でもいまだ大人数の飲み会は行われていない。
会社同士が様子を伺いあっている均衡状態が続いていた。
「○○さん早く飲み会しなよ」
「○○さんのとこそろそろいいんじゃないです?」
「うちはまだちょっと無理そうかな~」
など、様々な会で顔を合わせるたんびに話していた。
このままじゃらちが明かない。
同業のいくつかの会社の若手で合同飲み会やってしまおうということになった。
一応人数は10人を超えないように、広めに使えるお店を予約した。
仕事を終えて飲み会までの空き時間にふと気づく。
あれ?楽しみにしてない?
ちょっとわくわくしてない?
飲み会が出来なくなる以前。
2019年まではこういった飲み会が多すぎて本気で嫌になってた。
毎週のようにいろんな飲み会に呼ばれては2次会、3次会と頑張ってきた。
いつしか大好きだったお酒も見たくなくなるように。
行かなくてもいいような理由を真剣に考えては
「まぁ行かないなんて選択肢はないんだけどね」
と自分に言い聞かせてヘパリーゼを飲んで街へ繰り出していた。
そんな僕が業界の飲み会を楽しみにしているだと?
会えない時間が愛を深めるってのは本当だったんだ。
さて久しぶりの飲み会の会場はこんな風
かっこいいでしょ?
昭和の写真じゃないよ。
エグゼクティブな雰囲気ビンビンなこのお店。
『珍々亭』
ネーミングセンス抜群。
だいたい飲食店っていうのはその店の売りを店頭にアピールしがち
ここ珍々亭もそう。
『喫煙可』
こんなに分かりやすく喫煙者を応援しているお店も少ないだろう。
料理はこんな感じで基本的には茶色い。
美味しい。
大皿で出てくるのがうれしいじゃないか。
大いに話し、おおいに飲んだ。
久しくなかった飲み会はみんな楽しそうだった。
2年前は毎回同じメンバーで、
毎回同じ店で
毎回同じ話をする飲み会に疲れていた。
上司からの
「これお前に言ったことあったかな?」
と前置きして100万回聞いたことある話をされることに疲弊しきっていた。
今日は違う初めて聞く話ばっかりじゃないか。
ときおり流れてくる100万回聞いた話も、今日はむしろ
「いよ、待ってました」とばかりに古典落語さながらの盛り上がりを見せていた。
もちろん返杯などはしないし、基本マスクはしている。
それでも楽しかった。
そろそろお開きにするかとなった時間
他社の先輩が2次会行こうと言い出した。
少しだけ2年前の記憶が蘇り、嫌な感情が出てきたが抑え込む。
大丈夫。まだ楽しいじゃないか。
喜んで2次会へ行った。
気が付いたら3時を回っていた。
なにやってんだ僕は。
完全にグロッキーながら、やり切った満足感もあった。
よし。また頑張ろう。
次の飲み会は1年後でおなしゃす。