むらよし農園

面白いことが書ければと。

深夜に天ぷらを揚げるとき

人間は疲れていると、肉体的なパフォーマンスだけでなく思考や記憶といった、脳のパフォーマンスも低下するらしい。

 

今日はそのことがよく分かる話を。

 

 

 

 

本日の終業時間は22時。

 

ちょっと早いなと思いながら帰宅する僕は立派な社畜根性が身についてしまっている。

 

体の疲労は隠せず、朝も布団から出るのに気合を入れないといけない。

 

そんな状態で22時過ぎに帰宅する。

 

昨夜のような失敗はしたくないので、家にあるもので簡単な料理でもつくろうと考えていた。

 

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何を食べたいのか分からない。

正直お腹が空いてるのかもいまいち分からない。

 

 

冷蔵庫を開ける。

ここ何日かちゃんと見てなかった。

 

 

 

あっ、タケノコ・・・

 

 

日曜日に知り合いにいただいたタケノコを仕込んでおいたんだった。

しっかり煮付けてあったのでまだ食べれはする。

 

 

どうしよう。

タケノコのパスタかな。

普通にそのまま食べようかな。

 

 

 

 

 

悩んだ結果、僕は天ぷらの用意をしていた。

 

 

 

時刻は22時半を過ぎている。

 

 

何が食べたいかも、お腹が空いてるかも分からないのに天ぷらを揚げ始めたのである。

 

 

鍋に油を注ぎ、火にかける。

 

衣となる材料を混ぜ合わせる。

 

衣をつけて揚げる。

 

 

 

22時45分、タケノコの天ぷらが揚がった。

 

 

衣が厚くなりすぎたが、合格点をあげよう。

 

 

 

23時に天ぷらとビールをいっちゃう生活はよくないということは分かる。

 

『普通』に考えたらね。

 

 

天ぷらを揚げるという行為は、

鍋に油を入れ、衣を用意、食材に衣をつけて油で揚げるという面倒な行程がある。

 

また、油の後処理もあるし、洗い物も増える。

 

 

『普通』に考えたら夜中にすることではない。

 

 

タケノコの天ぷらとビール。

イカロリーな上に、栄養的にも偏りがあって『普通』に考えたらダイエット的にもよろしくない。

 

 

そう『普通』はね?

 

 

 

疲労が蓄積すると、その『普通』という思考にたどり着けないのだ。

 

 

こんなことしちゃダメだと分かっていても、やっちゃう。

 

 

「なんでそんなことしたんだろう」

 

 

テレビなどを見てると、そんな感想を抱いてしまうニュースが山ほど流れてくる。

 

『普通』の思考が出来る時は、そう思うんだ。

 

 

でも今自分がやっている行為は『普通』ではない。

 

 

案外世の中の変なことしちゃう人は疲労のせいかもしれないね。

 

 

そんなことを考えながらのんきに2本目のビールに手を伸ばしていた。

 

早く寝なければ明日の朝がしんどい。

 

 

そんな『普通』のことは分かり切ってるのに。