むらよし農園

面白いことが書ければと。

ヤクルトY1000で悪夢を見る。そんなの嘘だと思ってた。

ヤクルト1000という商品がある。

 

睡眠の質の向上やストレスの緩和という、全人類が欲しい効果を謳っているこの商品。

あまりの人気と、ヤクルトショップでしか買えないというハードルから、なかなか手にすることは出来ない。

 

しかし、そのヤクルト1000とほぼ同じ成分の『ヤクルトY1000』という商品はスーパーやコンビニでも展開しており、本家よりは買いやすくなっている。

 

少し前までは・・・

 

 

職場の近くのコンビニに、出勤前にいけば、かなりの確率で購入することが出来ていたこのヤクルトY1000。

 

なので毎日買って、寝る前に飲んでいた。

 

しかし、数日前から買えなくなってきた。

どのコンビニでもスーパーでも買えない。

 

周りの人も同様のことを言っていた。

 

 

そう。幻の商品となってしまった。

 

 

せっかく継続して飲めていたのに。

これからってときだったのに・・・

 

 

せっかく面白い夢を見始めたところだったのに・・・

 

このヤクルト1000とヤクルトY1000には、睡眠の質の向上という効果とともに、『悪夢を見る』という噂がまことしやかに囁かれている。

 

 

ネットを覗けば悪夢の体験談がわんさか出てくるほど。

 

 

何を隠そう僕もとうとう見てしまったのだ。

これまで見てきた夢とははっきりと違う夢を。

 

 

それはヤクルトY1000を飲み始めて5日目のこと。

 

睡眠の質の向上だとかはあまり感じてなかったが、ちゃんと眠れるようになったような気はしていた。

 

その日も、23時半ごろに就寝した。

 

そこで見た夢がこれまでと大きく違っていたんだ。

 

先に言うと、一番大きく違ったのは、うまく言えないが『解像度』かな?

 

なんというか、これまでの夢がアニメだとしたら、その日の夢は実写版だった。

そのくらいリアリティというか、生々しさがあった。

 

現に目が覚めたあとも、しばらく混乱するほどのリアルさ。

 

 

そして夢の内容はというと、

 

会社の同僚たちとどこかの体育館で合宿をしていたというもの。(この時点でかなり嫌)

その合宿は上司がいつもよりも規律に厳しくなっており、たくさんのルールに縛られた生活を余儀なくされていた。

 

しかし、みんな気持ちは高校生のようになり、上司に怯えながらも合宿生活を楽しんでいた。

 

そんなある日、体育館に怒声が響きわたる。

 

「何しとんじゃコラー!!」

 

上司が大声で怒鳴りちらす。

 

理由は、洗濯物を干してはいけないエリアに洗濯物を干していたかららしい。

なんじゃそりゃ

 

昨日の洗濯登板の後輩が呼び出され、めっちゃ怒られている。

 

みんなうつむいてその説教を聞いていたが、上司がさっきからずっと竹刀で何かを叩いている。

干されている洗濯物の一つを叩きながら後輩に説教しているのである。

 

そしてそれはよく見ると、僕のグラミチのパンツだった。

 

 

なんだよ。何叩いてんだよ。

やめろよ。

 

そう思いながらも、上司は説教をやめない。

相変わらず僕のグラミチをバンバン叩き続ける。

 

ムカつくなぁと思っていると上司が突然

 

 

 

なんだこのダサいズボンは!!!

 

 

 

と、なぜか怒りの矛先を僕のグラミチに向けてきた。

 

「誰のだこれは!!!!」

 

上司が犯人探しを始める。(犯人ではない)

 

 

「お前のか!!」

 

「お前か!!」

 

上司が一人一人に問い詰めていく。

 

もうすぐ僕の番だ。

 

僕の前の前の人が竹刀で叩かれる。

 

ヤバい。これは犯人だとバレたらしこたま殴られるぞ(犯人てなんや)

 

そして僕の番が来る!

 

 

というタイミングで目覚めることが出来た。

 

起きてしばらくは状況を理解できなかった。

夢だったの?

あんなにリアルな?

 

 

そんなに怖い夢でもないかもしれないし、悪夢というほどでもないかもしれない。

しかし、これまでの夢とは大きく違うことは確かだった。

 

これからこの夢が続くのかと、少しワクワクするような気持ちだったのに。

もうヤクルトがない。

 

いつかまた買えるようになったら

 

この夢の続き見れるかな。

 

 

 

P.S. 説教より竹刀よりも何よりも、お気に入りのグラミチをダサいと言われたことに後になってショックを受けたのでした。